便秘の種類とその対策

便秘の種類によって対策が変わる


便秘にはいくつかの種類があります。おもなものとしては、腸のぜんどう運動不全で起こる【弛緩性便秘】、ストレスが主因で起こる【けいれん性便秘】、便意をガマンすることで起こる【直腸性便秘】などがあります。


それぞれ原因と対策は別ですので、まずは自分がどのタイプの便秘なのかを見極めて、適した対策をとるようにしましょう。


弛緩性便秘


大腸では、食べカスから水分を吸収しながら、できあがっていくウンチを直腸のほうへと運ぶ動きがあります。これをぜんどう運動といいます。


この腸のぜんどう運動がスムーズに運べば便秘になりにくいのですが、筋力が弱かったりうまく動かなかったりすることで便秘になってしまうケースがあります。それが弛緩性便秘です。


腸のぜんどう運動をコントロールしているのは自律神経のうちの副交感神経ですが、寝不足や不規則な食事、ストレスなどで自律神経が乱れると、副交感神経がうまくはたらかずぜんどう運動も弱くなってしまうことがあります。


また食べ物の量が少なく、便がまとまった大きさにならないことや、下剤に頼り過ぎてしまっている場合などにも、弛緩性便秘になりやすいです。


特に注意したいのが下剤の常用です。市販されているものの多くは【刺激性下剤】なのですが、これにはセンナや大黄、アロエなどの腸に刺激をあたえる成分が含まれています。


これらの成分を含む便秘薬をひんぱんに使うと腸が慣れて、排泄のためにより多くの量の薬を必要とするようになります。また腸の粘膜が黒ずみ、大腸メラノーシスのような症状になってしまう可能性もあります。


腸の粘膜が黒くなると、その部分のはたらきが悪くなりますし、下剤に頼ってばかりだと腸本来の機能が失われて、ぜんどう運動が余計に弱くなってしまうという悪循環におちいるリスクもあります。


弛緩性便秘のときには、下剤の使用はなるべく週2回くらいに抑えて、食事内容や生活習慣の見直し、自力で排便するクセをつけていくことが大事です。


けいれん性便秘


ストレスをおもな要因として起こるのが、けいれん性便秘です。腸の一部がキュッとしまって、便がそこで停滞してしまうことが原因で起こります。


これは女性のほかに、男性にも多い便秘です。対策としては、ストレスの原因を知ることや、ストレス自体を取り除くことが考えられます。


しかしストレスはゼロにするのはむずかしいものです。うまく付き合うというように考えて、趣味や音楽、スポーツ、深呼吸やバスタイムなどを活用して、気持ちが軽くなるように生活するように心がけましょう。


直腸性便秘


便意をガマンすることで感覚が鈍くなり、排泄が困難になるのが直腸性便秘です。


便意というのは、ウンチが直腸まできてその腸壁を刺激することで【大ぜんどう】が起こり、それによって感じるというものです。しかしときには曖昧な感覚であり、ガマンしていると消えてしまうこともあります。


それを繰り返すと、しだいに便意を感じにくくなります。便意を感じなくなると排泄しようとは思わなくなりますので、それによって直腸性便秘になってしまうのです。


自宅でも家事が忙しかったり自分の時間が持てなかったり、職場では席を立てなかったりということがあると思います。しかしなるべく、便意を感じたときには排泄するクセをつけることが大事です。


特に硬い便に悩んでいる場合は、ガマンは禁物。たとえまわりの人間に対して失礼なことだとしても、トイレに行くのは非常に大事なことだと割り切って、ガマンしないようにしていきましょう。


自分の便秘はどのタイプ?


上記のタイプのなかに、いま悩んでいる便秘の症状はありましたか?


便秘を解消するためには、まずは自分がどのタイプの便秘なのかを知ることが大事です。いまやっている対策が、そのタイプの便秘には有効でないという場合もあるかもしれないからです。


きちんと原因を突きとめて、適切な対策をうっていきましょう。