ビフィズス菌と乳酸菌の効果

悪玉菌が増える原因と善玉菌の効果


善玉菌を増やすことは腸内環境の改善につながりますが、通常の生活を送っていても、ストレスや加齢によって悪玉菌は増えてしまいます。悪玉菌が増える原因を知り、対策を考える必要があります。


ここでは悪玉菌の増殖の要因と、善玉菌であるビフィズス菌と乳酸菌の効果について説明します。


悪玉菌が増える原因


悪玉菌が増える要因はおもに、ストレス、食生活の乱れ、生活習慣の乱れ、加齢などです。


このうち、ストレス・食生活・生活習慣については、ある程度は努力によって改善することができると思います。悪玉菌を減らすためには、これらの要因をひとつずつ改善することが大事なのです。


ストレスは、腸のぜんどう運動を阻害します。ぜんどう運動がスムーズにおこなわれないと、ウンチが腸内に滞留して水分が失われて、硬い便ができてしまいます。また、便秘にもなってしまいます。


ストレスは自律神経を乱すためにそのようなことが起こるのですが、ストレスを減らすというのは大切だとわかっていても、なかなかできないもの。


そこで、別のアプローチで自律神経を整えましょう。具体的には、深呼吸をするのです。5秒吸って、10秒吐くというように、吐く時間をより長くします。それによって副交感神経が優位になり、ぜんどう運動が促進されます。


食生活と生活習慣については、これは意識して改善していくしかありません。暴飲暴食、アルコールの摂取はなるべく控えめにして、決まった時間に食事をとり、十分な睡眠時間を確保しましょう。


夜早く寝ることはストレス解消や自律神経を整えることにつながり、腸内環境の改善に効果があります。少しずつでも悪玉菌を減らす努力をして、腸内環境を良くしていきましょう。


ビフィズス菌が大腸の主役


腸内細菌のうち善玉菌の割合は 20%ほどですが、そのなかで 99.9%以上をしめるのがビフィズス菌です。


ほかの善玉菌、たとえばアシドフィルス菌やガセリ菌などの乳酸菌は、残りの 0.1%以下という割合になっています。つまり、腸内環境改善の主役はビフィズス菌であり、ほかの乳酸菌はサポート役というわけです。


善玉菌のおもなはたらきは有機酸をつくって、腸のぜんどう運動を促進したり悪玉菌を抑制したりすることですが、ビフィズス菌は乳酸と酢酸をつくり、ほかの乳酸菌のほとんどは乳酸のみをつくります。


そのため、ビフィズス菌を含めた全体を乳酸菌と呼ぶ学者のほかに、ほかの乳酸菌とビフィズス菌を区別する学者がいます。それだけ、ビフィズス菌は大事な存在ということです。


ビフィズス菌は人間の腸のほか、動物の腸にもおり、約30種ほどが見つかっています。そのうち人間の腸にすみつくものは 10種ほどとされていますが、人によって腸内のビフィズス菌の種類はちがいます。


赤ちゃんのころは腸内細菌のうち、善玉菌が99%をしめるとされていますが、加齢とともにその割は減っていき、成人するころには 20%ほど、高齢者にいたっては 1%になってしまうともいわれています。


加齢とともに減っていくビフィズス菌をいかに補うかが、腸内環境を整えること、そして便秘や硬い便の解消にかかわってくるのです。


乳酸菌が免疫細胞を活性化する


乳酸菌は善玉菌の 0.1%以下しかいませんが、もちろん腸内環境にとって重要な役割を果たします。そのひとつが、免疫細胞を刺激してカラダの抵抗力を上げるというものです。


体内に取り込まれた乳酸菌は、腸の粘膜にある免疫細胞を刺激することで、カラダ全体の 60〜70%ほどをしめるという腸内の免疫系を活性化するのです。


もちろんビフィズス菌も同じような作用をもっていますが、乳酸菌は食べ物から摂取した際の効率がビフィズス菌よりも良く、大腸まできちんと届く強い種類の者が多いのです。


また、乳酸菌を研究しているいろいろな企業のデータから、乳酸菌を継続的に摂ることでビフィズス菌が増えたり、悪玉菌が減ったりすることがわかっています。さらに、花粉症の症状緩和や風邪予防に効果的な乳酸菌も見つかっています。


多くの可能性を秘めている乳酸菌は、数は少なくてもとても大切な存在なのです。